宿舎での生活
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます! こちらのページでは、筑波大学の学生宿舎に関する基本的な情報や宿舎内の設備、部屋の内装などについて紹介していきます。 ぜひ、宿舎生活を始める上での参考にしてみてください!
※ なお、本ページでは多くの新入生が入居するであろう「一般単身改修棟」タイプの宿舎を紹介します。グローバルビレッジに関しましては、他の4つの地区の宿舎とは内装や設備に大きな違いがあるため、本ページでは詳しく取り扱いません。あらかじめご了承ください。
宿舎の基本情報
筑波大学には、北から一の矢・平砂・グローバルビレッジ・追越・春日の5つの地区に分かれた学生宿舎が存在します。原則、宿舎への入居希望を出した新入生は、自身が所属する学類の活動エリアに最も近い地区の宿舎に入居することになります。
学生宿舎と聞くと、大学寮を思い浮かべる方も多いと思いますが、筑波大学の学生宿舎は一般的な学生寮とは少し違います。主な違いは以下の通りです。
- 希望する新入生は基本的に全員入居できる
- 相部屋はなく、一人一部屋割り当てられる
- 寮母がいないため、食事は自分で用意する必要がある
- 門限がない
- キッチン、洗濯機・乾燥機、シャワー、トイレが共同
また、棟は男女で分かれており、各棟の入り口はオートロックとなっています。基本的に入居者以外は立ち入れないようになっているので、セキュリティ面でも安心です。
宿舎外の環境
各地区には、共用棟(春日の場合は福利厚生棟)・管理事務室・寝具取扱所・ゴミ集積所が配置されています。 宿舎生活をする上で必ず利用することになると思うので、ぜひ確認しておきましょう。
共用棟・福利厚生棟
共用棟(春日の場合は福利厚生棟)には、地区によって様々な施設が入っています。 以下に各地区の施設情報をまとめます。
地区 | 施設 |
---|---|
平砂共用棟 | 理髪店・大浴場・家電量販店・管理事務室 |
追越共用棟 | 家電量販店・管理事務室 |
一の矢共用棟 | ヤマザキショップ・理髪店・家電量販店・管理事務室 |
春日福利厚生棟 | 食堂 |
なお、平砂共用棟1階にある大浴場は有料で、宿舎居住者のみ利用可能です。 また、春日福利厚生棟の食堂は、平日の10:30から13:30のみの営業となります。
管理事務室
管理事務室は春日の場合は1号棟1階、それ以外の地区では共用棟2階に併設されています。 宿舎生活で困ったことや聞きたいことがあったときは、まずここに行くと良いでしょう。 入居当日の手続きもここで行われます。
寝具取扱所
ここで入居当日に寝具一式をレンタルすることができます。 また、入居時にはシーツ交換のカレンダーが配布されます。カレンダーに従ってシーツとカバーを寝具取扱所に持っていくと、約10日おきに無料で交換してくれるので活用しましょう。
※ なお、寝具一式は黒い袋に入れられて貸し出されます。寝具を返却する際、この袋がないと1000円の弁償金を支払わなければならなくなるので無くさないよう注意してください。
ゴミ集積場
溜まったゴミは、つくば市のゴミ処理方法に準ずる袋に入れて近くの集積所に集めます。 入居者は実質いつでもゴミを出すことができますが、できるだけ入居時に配布されるゴミ収集カレンダーに従いましょう。 指定燃えるゴミ袋は入居時に管理事務所から30Lサイズを数枚貰える場合がありますが、それ以降は自分で購入する必要があります。
宿舎内の設備
学生宿舎の各棟には、補食室・洗濯室・シャワー室・トイレが共用部分として併設されています。これらの設備の数や位置は地区や棟によって異なります。 また、共用部分には毎週清掃が入ります。トイレやシャワーの掃除をしなくても良いというのは、宿舎の利点の一つでしょう。
補食室
補食室とは、簡単にいうと共用キッチンのことです。 ここにはガスコンロ・シンク・給湯器が設置してあり、入居者は24時間いつでも自炊に利用することができます。 なお、調理器具や材料は用意されていないため、各自で準備しましょう。
洗濯室
洗濯室には洗濯機2台と乾燥機1台が設置してあります。 洗濯機は1回あたり200円で約40分、乾燥機は1回あたり100円で30分回ります。支払いは100円硬貨にしか対応していないため、入居前から100円玉を集めておくことをお勧めします。 洗濯が完了すると、居室にいても聞こえるほどの大音量で通知してくれるので、回し終わったら他の入居者のためにもできるだけ早く回収しましょう。 なお、洗剤・柔軟剤等は各自で用意する必要があります。
シャワー室
シャワー室には、100円で9分間水が流れるコインシャワーがあります。 一見短いように思うかもしれませんが、シャワーを使っていない間は最長で5分間水を止めることができるので、慣れれば時間が足りなくなることはないでしょう。 なお、コインシャワーには使用後扉が閉められると自動で天井のノズルから冷水が流れて掃除するという機能が付いています。冬場にシャワーを浴びたあと、寒いからとタオルだけ取って扉を閉めると、意図せず冷水を浴びてより寒い思いをすることになるので注意してください。 また、アメニティは用意されていないので、自分に合ったものを持参しましょう。
共同浴場 (春日学生宿舎のみ)
春日学生宿舎にのみ、17時~22時 (2024年3月時点) に開放される浴場が1・2号棟1階に存在しています。 前述のシャワー室や、平砂地区にある大浴場などとは違って無料で開放されており、開放時間中であれば特に時間制限がなく使えるのでとてもお得です。 毎日開放されているのはシャワーのみであり、浴槽については2日に1回しか開放されませんが、それでもシャワーの水の出はシャワー室のシャワーよりも良く、何よりも無料で使えるのでこれを使わない手はないでしょう。 アメニティについては平砂大浴場及びシャワー室と同じく、特に用意はないため持参する必要があります。
居室の内装
それでは、実際に居住者が生活する居室を見ていきましょう。
こちらは、筆者が実際に住んでいる平砂宿舎の一室の間取り図です。
部屋の大きさはおおよそ縦400cm×横200cmです。 扉は内開きで下駄箱等はないので、部屋の外側にシューズラックを置く人が多いです。
基本的にすべての居室には、ベッド・机・椅子・洗面台・温水ヒーターが備品として備え付けられています。 コンセントは2口コンセントが2か所とエアコン用が1か所の合計5口あり、最大で20Aまで使用することができます。また、各部屋にはLANポート、電話線、Wi-Fiも備え付けられています。
机は広く、90cm×60cmほどあるので作業や食事をする場所には困りません。
※ 居室の間取りや備品の配置は地区や棟、居室によって異なります。また、自分の入居する部屋がどのような間取りとなっているかは入居後でないと分かりません。そのため、本ページで紹介する間取りはあくまで参考程度とし、実際の間取りは入居後に自分の目で確認するようにしてください。
ベッド・寝具について
ベッドが縦置きか横置きかは居室によって異なります。どちらの配置が良いかは完全に個人の趣向になりますが、ベッドを動かしたい場合は入居後最初にやるようにしましょう。居室は細長いため、場合によっては向きを変えるための十分な幅が確保できずベッドフレームを解体することになります。また、ベッドを横置きできない居室も存在します。
居室の備品はベッドフレームとマットレスだけですが、その日のうちに寝具を寝具取扱所にて無料でレンタルすることができます。なお、ここでいう寝具とは、掛け布団・ベッドパッド・シーツ・枕・枕カバー・布団カバーの6点のことであり、毛布のレンタルには別途料金がかかります。 ベッドシーツとカバーは10日に1回の頻度で交換することができるので、ぜひ活用しましょう。 寝具レンタルやシーツ交換のスケジュールついては、入居時に詳しい案内が配布されます。
エアコンについて
居室にエアコンは設置されていないので、1年以上入居する予定の方は家電量販店でレンタルすることをお勧めします。 夏場はクーラーがなければ生活できないほど気温が上がり、洗濯物も室内で干すしかないので湿度がとても高くなります。エアコンの除湿機能も重宝するでしょう。 一方で、冬場は定刻になると温水ヒーターが自動で作動するので、暖房をつけなくても室内は比較的暖かいです。
窓・カーテンについて
宿舎の窓の寸法は特殊で、地区や棟によっても異なります。そのため、入居者はカーテンを購入する前に自分で窓のサイズを測ることをお勧めします。 参考として、筆者が暮らす居室の窓はおおよそ縦120cm×横130cmでした。
収納について
ベッドの下には30cmほどの隙間があり、角材で底上げして収納にする人が多いです。また、洗面台の下にも収納スペースがあり、水回りの用品はここに仕舞うことができます。
居室のレイアウト
ここからは、実際に宿舎に住んでいた先輩たちのレイアウトを紹介していきます。
レイアウト1
こちらは平砂宿舎に住むの筆者のレイアウトです。
ポイント
- 冷蔵庫の上に電子レンジ
- ベッドは角材で底上げし、その下に衣装ケースを入れて衣服等を収納
- スチールラック(大)に食器や日用品、その他雑多なものを保管
- スチールラック(小)に炊飯器、電気ケトルを保管
- ハンガーラックにコート等を掛けて保管
- ハンガーラックの下に洗濯かごを置き、洗濯物を保管
- 細長いキャスター付きキッチンワゴンに調味料等を保管
- 机の上にテレビ
- 机の下にゴミ箱
デメリット
- 電源コードがコンセントに届かないため、ご飯を炊くときは炊飯器を机の上に移動させなければならない
- 突っ張り棒に洗濯物を干しているときは、入口と机を行き来するときに洗濯物が頭に当たる
- スチールラックやハンガーラック等の背の高い家具を置いたため、全体的に部屋が狭く感じる
また、上記のレイアウト図に載っている家具以外にも、買い物袋やゴミ袋が床に乱雑に置かれているので、実際はもっと散らかっています。